2022年度機体の荷重試験終了のご報告

皆様はじめまして。WASA38代構造設計の杉原大樹と申します。機体の設計は、空力設計と構造設計の2人で分担しており、構造は使用する桁の積層構成を決めたり、マウントやフレームなどの骨組みを成す部分を設計しています。

そのため、主翼桁の荷重試験を監督、指示することも構造設計の仕事です。今回は荷重試験の様子と、その結果を報告させて頂ければと思います。よろしくお願いします。

今年の荷重試験は2月9日に、西早稲田キャンパスの59号館にある工作実験室を借りて実施しました。主翼のスパンと天井高の関係から、早稲田大学で実施可能な場所はここしかないのが現状です。

また、今年はコロナの影響で2年ぶりの荷重試験実施となり、中心とな38代のメンバーは手順や準備の流れを全く知らない状態でした。そのため、当時のことを知る方々に多くお聞きし、なんとか準備を進めてました。

試験の全体図

今年は31.5mに及ぶ歴代最大のスパンなので、実験室のスペースをいっぱいに使って実施しました。

荷重試験では、主翼桁に水を入れたペットボトルと吊るし、飛行時にかかる荷重を再現します。

ペットボトル

実験により、左右でたわみの大きな違いが無かったことが確認できました。一方、たわみが計算より大きくなることも判明しました。

ひとまず、桁から怪しい異音が無かったこと、事故や怪我がなく終えられたことに安心しました。

同時に、たわみが大きくなった原因や、試験場所の検討など、来年の代へ引き継ぐべき課題が多く見つかりました。チーム内で共有し、改善しなければなりません。

今後は4月23日に実施予定の全組試験へ向け、各班で協力し、機体を作り上げていきます。変わらずのご声援よろしくお願いします。

最後に、荷重試験にご協力いただいたOBOGの皆様、試験のために場所を貸してくださった工作実験室の皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。誠にありがとうございました!

 

構造設計 杉原大樹

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です