遂に、あの時期がやってきた!

お久しぶりですイソハタです。
先日主翼がロールアウトし、いよいよ機体ができてきました。


そして、気が付けば3月も下旬。遂にあの時期到来です。
そう

TFの時期が

季節柄、初めてこのブログを読む人もいるの思うので説明すると。TFとは『Test Fright』の略で『試験飛行』ともいいます。
試験飛行とはその名の通り、機体を試験的に飛ばすことです。
人力飛行機を作る上で試験飛行は非常に重要なイベントであり
ざっと挙げただけでも
・製作した部品に問題がないか確認する
・組立、運用の手順の確認と練習をする
・機体の挙動を観察し、分析、調整する
・パイロットの操縦感覚の取得
等の目的があります。

昨年度の写真

よく「高い所から落とさないと飛ばないんでしょ?水の上じゃないと降りられないんでしょ?」と聞かれますが、ちゃんとタイヤが付いています。なので、旅客機と同様に滑走路上で自走(速度がでるまでは人が押す)してから離陸、そして着陸することができます。

現在、WASAのTF予定は以下の通り

第1回 : 3月19日-20日(1日行程) ホンダエアポートにて
第2回 : 3月22日-23日(1日行程) 富士川滑空場にて
第3回 : 4月06日-07日(1日行程) 富士川滑空場にて
第4回 : 4月19日-21日(2日行程) 富士川滑空場にて
第5回 : 4月26日-28日(2日行程) 富士川滑空場にて

これはあくまで現時点での予定です。天候、機体の調整具合、予期せぬトラブルによって予定は随時変わっていきます。

また、第1回のTFは試験”飛行”とは言いつつ飛行させないかもしれません。一口にTFと言っても内容はさまざまで、WASAでは主に6つに分けて呼んでいます。
・転がし試験(浮かない程度の速度で機体を転がします。)
・ジャンプ試験(転がし試験より速度を出して、機体を僅かに浮かせます(ジャンプ)。)
・短距離試験(50mくらい機体を飛行させます。)
・中距離試験(100mくらい機体を飛行させます。)
・長距離試験(300mくらい機体を飛行させます。)
・飛び切り(滑走路の端から端までを使用し、機体を飛行させます。)
因みに、よく使う富士川滑空場は端から端までが800mあります。

第1回TFはジャンプ試験までやるかやらないかという感じ。(設計者が様子をみながら決める)
特に、今回は慣れた富士川滑空場ではなく、初めてホンダエアポートを利用します。土地勘や今までの運用経験が無いのでどうなるか全く分かりません。
TF後は毎回報告記事を書くと思うので、そちらも是非ご覧下さい。

TFは、主桁荷重試験、回転試験と並んで最も危険なイベントの1つです。ケガと事故の無いよう気を付けて行っていきます。

追伸:新入生の方へ
例年、新入生がTFを見学できる機会があります。今年はまだ未定ですが、たぶん見学できると思います。興味のある方はWASAメンバに聞いてみて下さい。

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